研究員上田は秋風そよぐ広田の町を散歩していた。

「あらぁ、またおがって~」(※広田の方言で「おがる=育つ」)
と、畑からばあちゃんの声。

「今日は天気も良くて~なぎさも喜んでるの~」

そう応えるのは、東京都出身で広田町にIターンして住民となった煙山美帆さん。
腕には、生まれて5か月の愛娘”渚咲(なぎさ)”を抱えている。

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上田「こんにちは~!
今日はなぎさとお散歩ですか!」

美帆「そうなの~!家にいたら泣きだしちゃって、自然を浴びに出てきたのよ~」

上田「いいですね~!歩いてれば、ばあちゃんにもかわいがってもらえるし^^」

美帆「うん、そこが広田で子育てをしていて一番いいところかなぁ。
里帰り出産をしてたから、東京にいたときは、マンションでなぎさが泣きだすと、近所の人からクレームが来ないかとか、外に連れ出しても、人ごみの中にいきたくないな…とか、周りの人に迷惑をかけないためにって考えてたのよね。
でも、広田では、泣いてる時は外に出て、なぎさと一緒に自然をたっぷり浴びて、一息つけるし、
近所のばあちゃんも泣くのが仕事だって見守ってくれるし、なぎさのためにどうしようかってことを常に考えられる。
これは、広田の良さだなぁと。」

 

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上田「素敵ですね~。なぎさもばあちゃんがまわりにたくさんいて幸せだなぁ。
今の美帆さんの一日ってどんな感じなんですか?」

美帆「えっとね、
5~7時 起床、授乳、朝食作り、旦那さん送る
9~17時 なぎさ起床、授乳、遊ぶ、昼食夕飯作り
18時 なぎさお風呂
21-22時 なぎさ就寝
23時 美帆さん就寝

こんな感じかなぁ。

常になぎさを中心に生活が回ってる。
日中は、近くのばあちゃん家に行ったりもするなぁ。
なぎさを待ってくれている人がたくさんいるので!」

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上田「いいなぁ。憧れます~
初めての子育てでも、周りに頼れるばあちゃんがたくさんいるのは本当いいですね!」

美帆「この町では、人に会いに行くのも人が来るのも気軽だからねぇ。
周りの人も自分の子どもや孫を何人も育ててきた人だから、何か相談して、
「大丈夫だぁ」って言われるとすごく安心するんだぁ。。」

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≪研究員上田による広田町のママ「煙山美帆」の『暮らし』分析≫

『広田の”近くの人と人とが繋がる”暮らし✖”子育て”=”たくさんの愛に触れ、のびのびした子育てができる”暮らし』

広田では、遠くのなにか、大きなものではなく、近くのこの人を大切にした”近くの人と人とが繋がる”暮らしが営まれている。

そこに、”子育て”が掛け合わさることで、
まちの近所の人みんなでその子を育てようと、愛を注ぐ。

都会での子育ては、地域との距離があるため、家と学校でしか子供を育てることができない。

だが、広田では家と学校だけじゃない、
家と学校と地域での繋がりができ、いろんな人に出会い、いろんなものに触れ、心豊かに子どもは育っていくのだろう。

子どもに何の習い事させるかというような、”やること”ではなく、
子どもがどんな風に育っていくかという、人の成長に欠かせない”本質的に大切ななにか”が、この町では育まれていくのではないか。

こうして、美帆さんは”たくさんの愛に触れ、のびのびした子育てができる”暮らしをしていると分析できる。

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もし、あなただったら、
「広田の”人と人とが繋がる暮らし”✖○○=?」
なにを掛け合わせてどんな暮らしが生まれますか?